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近 況 報 告(2006年10月23日)
 昨秋から6年ぶりの東京暮らしをしていますが、その中で少し気になっているのが、「混雑している場所でラフな行動様式をとる人の数が、ずいぶん増えているのではないか」ということです。例えば、歩く際には、進行方向に人がいても、とにかく衝突の直前まで直進し、相手が避けない場合には、ぎりぎりの距離で、最小限度の回避を行う、また、電車に乗る場合は、ドアが開くやいなや、降りる人を押しのけて乗り込もうとする、等です(歩き方だけであれば、「気のせいか」とも思ったのですが、電車の乗り方については、以前は、「大阪等と比べて、東京の人は、エレガントだな」と感心していたぐらいでしたから、やはり、随分変わったと思います。)
 こうした変化の原因は、よく分かりません(老若男女を問わない変化のようですから、世代・教育等の問題ではないようです。)ただ、私が東京を離れていた6年間は、ちょうど、小泉政権の下で、いわゆる格差社会化が進行した時期であり、「そうした社会の変化が、もともと生存競争の厳しい東京で、人々の心の余裕を、より一層奪ってきた表れなのだろう」と考えることは、穿ちすぎでしょうか。
北星法律事務所
弁護士 宮根宏一(58期)

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